赤ちゃんのお風呂時間は何時がいい?赤ちゃんをお風呂に入れる最適な時間帯は?
生後0カ月頃〜3カ月の頃のお風呂の時間帯は?
お風呂の時間に決まりはありませんが、日々同じ時間に沐浴をすることで、赤ちゃんの生活リズムを整えることができます。生後2ヶ月を過ぎた赤ちゃんは徐々に昼夜の違いを認識し始め、4ヶ月頃になると夜間に長く眠る習慣が身につきます。ただし、赤ちゃんが疲れていたり、機嫌が悪い場合は、無理にお風呂に入れる必要はありません。その日の赤ちゃんの様子を見て、柔軟に対応することが大切です。
生後4カ月頃〜6カ月の頃のお風呂の時間帯は?
生後4カ月から6カ月頃の赤ちゃんにとって、お風呂の時間帯は19時から20時が最適です。この時間帯での沐浴が最適な理由は、赤ちゃんが眠る45分〜60分前にお風呂に入ることで、体温が上昇し、その後の体温の自然な下降によって睡眠を促進する効果があります。
さらに、赤ちゃんが夜20時から21時頃に就寝することで、翌朝6時から7時頃の起床を促し、朝日を浴びることができます。朝日を浴びることは、体内のメラトニン(睡眠物質)のリズムを整え、生活リズムを確立するのに非常に重要です。
参照:北海道医療大学学術リポジトリ|乳児期の睡眠覚醒リズムの確立
新生児〜6カ月のお風呂の湯船につかる時間は?
新生児から6カ月の赤ちゃんがお風呂の湯船につかる時間は、5分以内が適切です。この理由は、赤ちゃんがお風呂に長時間つかると疲れてしまうためです。赤ちゃんの体は非常に小さく、エネルギーの消費と体温の調節が大人とは異なります。長時間のお湯につかることは、赤ちゃんにとって大きな負担となります。
乳児のエネルギー必要量は年齢や性別によって異なります。例えば、0〜5ヶ月の男の子では約550kcal、女の子では約500kcalが必要とされています。そして、お湯に20分間つかることで、42℃のお湯で約220kcal、40℃で約110kcal、39℃で約50kcalを消費するとされています。
赤ちゃんがお風呂につかる時間を5分以内に保つことは、赤ちゃんのエネルギー消費を抑えるためです。
参照:厚生労働省|銭湯における温熱効果の予防医学的意義に関する研究
新生児〜6カ月のお風呂の温度は?
新生児から6カ月の赤ちゃんにおすすめのお風呂のお湯の温度は、37℃〜39℃の範囲内の微温浴です。この温度帯での入浴は、軽度の血圧、脈拍、体温の変化を引き起こしますが、これは赤ちゃんにとって安全な範囲での変化です。さらに重要なのは、この温度で入浴することで、赤ちゃんが精神的にもリラックスした状態になるという点です。このようなリラックスした状態は、赤ちゃんの心身の発達にも良い影響を与え、親子のスキンシップの時間をより有意義なものにします。
赤ちゃんののぼせの症状ってどんなの?
赤ちゃんがお風呂から上がった後に見せる「のぼせ」の症状には、いくつかの兆候があります。具体的には、顔が異常に真っ赤になり、普段以上に汗をかいている状態、不機嫌さ、怠さや意識が朦朧として反応が鈍い(例えば、呼びかけに対する反応が乏しい、あやしても笑わないなど)、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
お風呂上がりにこのような症状が見られた場合、単なるのぼせだけでなく熱中症の可能性も考えられます。そのため、赤ちゃんを涼しい場所に移し、体温調節に努めることが重要です。また、湯冷めを防ぐために適切な服装に変えるなどの対策を取りつつ、水分と塩分の摂取を促してください。症状が改善しない場合、または症状が重い場合には、直ちに医療機関を受診しましょう。
赤ちゃんのごはんとお風呂の時間はいつがいい?
赤ちゃんはお風呂上がりにすぐ授乳が必要?
お風呂上がりの授乳については、必ずしも必要なわけではありませんが、赤ちゃんが欲しがる場合は授乳しましょう。本来母乳育児成功の為にも、お風呂上がりだけでなく、いつでも赤ちゃんが欲しがれば母乳やミルクをあげましょう。※ただし、お風呂上がりにすぐに授乳を行うと、消化不良を起こす可能性があります。そのため、お風呂の後は少なくとも30分〜1時間は待ってから授乳をすることが本来望ましいです。
離乳食とお風呂の時間はどれくらい空けるべき?
離乳食を与えた後のお風呂の時間は、食後1時間以上空けるのが望ましいです。理由は、入浴すると体の血管が広がり、皮膚への血流量が増えるからです。これによって消化管の血液量が減少し、消化管での栄養素の吸収が悪くなり消化不良になります。そのため、食事の前後1時間はお風呂を避けると理想的です。
赤ちゃんのお風呂から寝るまでの時間は?
赤ちゃんがお風呂から寝るまでの最適な時間は、眠る45分〜60分前です。これは、眠りにつく際に体内の深部体温を自然に下げる性質を持っているためです。お風呂に入ることで体温が一時的に上昇しますが、その後徐々に体温が下がり始め、この体温の下降が睡眠を促進します。
したがって、赤ちゃんをお風呂に入れた後、45分〜60分の間には、リラックスできる静かな環境で過ごすことが必要です。この時間を使って、静かな音楽を聴かせたり、読み聞かせをするなど、赤ちゃんが心地よく過ごせる活動を取り入れると良いでしょう。このようにして、赤ちゃんの体温が自然に下がるのを助け、安心して眠りにつけるような環境を整えてあげることが大切です。
年齢別のお風呂時間を快適にする便利グッズを紹介
生後1カ月頃〜首すわりの頃の便利グッズは?【生後1~3カ月】
- クーハン:クーハンは、赤ちゃんを安全に寝かせて持ち運びができる簡易ベビーベッドとして非常に便利です。ベビーバスで赤ちゃんを洗った後すぐにクーハンを使用することにより、赤ちゃんを何度も移動させる必要がありません。
出典:amazon.co.jp
- 大判のバスタオル:赤ちゃんの体全体がしっかりと収まり赤ちゃんの肌に直接触れるものなので素材にこだわることが大切です。大きいサイズのタオルであれば、お風呂上りに赤ちゃんの体全体をすっぽりと包み込んであげることができ、全体的に体から水分を取り除くことができます。Poled のフード付きバスタオル大判サイズは無撚糸、100%コットンの天然繊維で作られており赤ちゃんの肌の事を考え作られています。
首すわり〜寝返り・おすわりの頃の便利グッズは?【生後3~6カ月】
- ハイローチェア: 沐浴の準備中や沐浴後のケアの際に、赤ちゃんを安全かつ快適に待たせることができるハイローチェアは非常に便利です。高さ調節が可能なものを選べば、さまざまなシーンで活躍します。
出典:amazon.co.jp
- バウンサー: バウンサーは、座り慣れるとブランコを漕ぐように上下に弾ませて遊ぶようになり、ひとりで遊んでくれるのでその間パパ・ママは自由な時間を過ごせます。
出典:amazon.co.jp
おすわり〜つかまり立ちの頃の便利グッズは?【生後6カ月】
- HUGBEAR | ハグベアー:HUGBEAR(ハグベアー)は、ワンオペでのお風呂の時間に快適できる便利なアイテムです。特に赤ちゃんをお風呂の中で安定させる際に役立ちます。HUGBEAR(ハグベアー)を使う事で、赤ちゃんは快適にサポートされ、お風呂の中で安心して過ごすことができます。
- お風呂用バスチェア:お風呂用バスチェアは、赤ちゃんをお風呂の中で安全に待たせるのに非常に便利なアイテムです。座って待たすことが出来るので赤ちゃんを両手で洗ってあげることが出来ます。
出典:amazon.co.jp
まとめ
赤ちゃんの快適なお風呂時間を計画する上で、いくつかの重要なポイントがあります。まず、生後0カ月から3カ月頃の赤ちゃんには特定のお風呂の時間はありませんが、日々同じ時間にお風呂に入ることで、赤ちゃんの生活リズムを整えることができます。4カ月から6カ月の赤ちゃんには、夕方の19時から20時に沐浴することで、赤ちゃんの睡眠を促進することができます。
新生児から6カ月の赤ちゃんの赤ちゃんのエネルギー消費を抑えるためにお風呂の湯船につかる時間は5分以内が適切です。また、お湯の温度37℃〜39℃の入浴が赤ちゃんのリラックスに役立ちます。お風呂から上がった後の「のぼせ」の症状には注意が必要で、顔の異常な赤みや汗、不機嫌さなどが見られる場合は、熱中症の可能性も考慮し適切な対応が必要になります。
授乳については、お風呂上がりに赤ちゃんが欲しがる場合は授乳しましょう、お風呂の直前や直後に授乳する場合は消化不良を避けるために1時間あけることが本来望ましいです。離乳食とお風呂の時間も、1時間以上空けるのが理想的です。
赤ちゃんの成長段階に応じた便利グッズも、お風呂時間を快適にするために役立ちます。生後1カ月から3カ月の赤ちゃんにはクーハンや大判のバスタオルが、3カ月から6カ月ではハイローチェアやバウンサーが、6カ月頃の赤ちゃんにはHUGBEARやお風呂用バスチェアがおすすめです。
これらのポイントを踏まえることで、赤ちゃんも親も快適に過ごせるお風呂の時間を確保できるでしょう。